前回に引き続き、舌診(ぜっしん)です。
舌診とは舌を「べー」と出してもらって、身体の状態を客観的に診る方法です。
問診だけでは本当のところがわからない事が多いです。
人は悩みや身体の状態を的確に表現し、人に伝えるのはなかなか難しいのではないかと私は思っています。
心の中で
「誰でもやっているから疲れているワケはない!」
と思っていると問診で
「身体がしんどいです」
と言えない方もおられます。
固定概念が邪魔するのです。
さて、今回は舌の大きさです。
舌が大きい小さいなんてあるの?
って思うかもしれませんが、けっこうありますし、大きさも変化します。
舌が薄く痩せているのは「痩薄(そうはく)舌」といい、舌の色が淡い色なら、血の不足(貧血ではない)、パワー不足が考えられ、赤みが強い紅色なら潤い不足と捉えます。
そして更年期になるとこの潤い不足になる方が多いです。
逆に舌が腫れぼったい、口幅より大きい舌の方は「胖大(はんだい)舌」と言って、胃腸の機能が弱い方や冷えがある方、パワー不足などと考えられます。
また余分な水を持っているとみる事もあります。
舌の色は淡いと冷えがあるかもと疑います。
赤みが強かったら熱を持っていると判断する場合もありますし、この熱が虚熱(ウソの熱)の状態もあるのでそこをお話を聞きながら探っていきます。
よく言われる妊活の生活養生はもちろんですが、体質によっては「特にここに注意」という事がありますので、それをご相談時にアドバイスしております。