自分の本当のお気持ちに気づいていますか?
なんて書くとやたら難しい話になりそうな感じですが、そうではありませんので(^^)
最近、立て続けに
「ところであなたはどうしたいですか?どうなる事を希望されていますか?」
と聞くような相談があったので書いてみました。
ご相談を受けている方から
「そろそろ体外受精をしないといけなくなります」
という話が出ました。
体外受精をする・しないは、御本人が納得されたらどちらになってもいいのですが、私がその方に引っかかったのは、本当に体外受精をしたいと思っているのかな?と感じたからです。
体外受精をすると言えば夫がどういう反応するのか、体外受精するなら親にも言わないといけないけれど、親がどう思うのか?を考えるとスムーズに体外受精にすすめないというような事を言われました。
原因不明の不妊であればスルっと聞き流せた話ですが、この方の場合は男性不妊がありました。
ご主人の精子の数値が芳しくないのです。
なので、ドクターも体外受精を薦めてきます。
男性側に数値の問題があっても、治療を受けるメインは女性になります。
それに納得して純粋に「体外受精をしたいと思っている」のであればいいのですが、話を聞くとどうも微妙に違う感じがしました。
「私には問題がないのに、彼がイマイチだから私はこんなに大変な事をしないといけないのよ!という事をみんなにわかってもらいたい」という風に思っているのではと感じてしまいました。
違いわかりますか?
そんな風に思っているのか奥様に聞いてないので本心はわかりません。
しかし、もしそう思って体外受精にするのであれば、これはお互いにとってとても不幸な事です。
この場合、夫が体外受精に賛成しても反対しても、そして意外ですが成功して子どもを授かってもずっとしこりが残ります。
仮に体外受精に夫が反対した場合、きっと
「あなたが悪いのに反対するなんて間違っている!数値が改善しないうえに子どもが欲しいと言っているのだから賛成するべきではないの!?」
と思うでしょう。
正論です。
正論ですが、人間関係で正論を通して他人をコントロールしようとすると、関係は破綻します。
正論をぶちかましたからといって、夫は自分の意に沿わないことを強制的にさせられなくていいのです。
体外受精に夫が反対した場合は想像できますが、賛成してそして授かった場合も実は後悔すると思われます。
きっと
「私は全然問題なかったのに、夫のせいで私は痛くて苦しい事をした。夫が問題なければこんな痛い事しなくて良かったのに」
という憤りが出てきそうです。
そう思ったら、奥様にとってとても不幸です。
なので思い切って聞きました。
「奥様ご本人は、体外受精をしたと思っていますか?」
痛いところを突かれたと思われたのか、お門違いな事を聞くな!と思われたのかわかりません。
3回ほど同じ質問をしましたが、話は
「ドクターが体外受精にしろという」
「私の年齢の事もある」
といった感じで、体外受精をすると考えた環境の話をされて、私の質問は逸らされてしまいました。
なので私の考えだけ伝えました。
・「(自分自身が)体外受精をしたい!」と思わないと成功しても後に自分がツラくなる。
・自分自身が体外受精をしたいと思ったら、彼には「協力して欲しい」とお願いをする。
(間違っても正論をブチかまして「ハイ」と言わせようとしないでね)
・彼には拒否権がある。
体外受精が成功してもツラくなることがある・・・というのは衝撃的だったようです。
でも、そういう事はあります。
心にストンと考えを落とし込んでおく事が妊活では大切です。