「私、(妊娠を)あきらめた方が良いんでしょうか?」
「妊活してもいいんでしょうか?」
カウンセリングで何度も聞かれました。
最初は意味がわかりませんでした。
特に最初は電話での一言目に
「私は諦めた方がいいんでしょうか?」
だったので、
「すいません、どなたですか??」、
「おいくつですか??」、
「なんか治療をしてるかな?」、
「諦める事情はなに??」、
「大きな病があるのかな??」
と恥ずかしながら混乱してしまいました。
そして、相談に来ていただいた時も何度となく
「私は諦めた方がいいんでしょうか?」
と聞かれる。
この質問は初めてだったので本当に真意がわからず心苦しかったです。
未だにわかってないのかもしれません。
もしかしたら、
「そんなことないですよ!諦めないで!」
と答えを待っているのかな?とか様々な考えがグルグル迷いました。
でも、きっとそんな事ないよ的な答えを出したとしても
「でも、私は◯歳ですよ」
「でも、病院にかよっていたんですよ」
などなど、【諦めないといけない理由】が次から次へと出てくる可能性は大です。
そもそも諦めるなら、漢方相談に来る必要はないはずなのです
結局、私の本当の考え方をお伝えする事にしました。
それは【最終決断はご本人の意思でするのが大切】って事です。
私が治療をするべきか否かをジャッジする事はありません。
「治療をしたい」という方の後押しをする事はあります。
私の友人では30代半ばで治療を辞めた子達もいますし、お客様の中には40代後半でも頑張っている人もおられます。
30代半ばだとまだまだ治療を続ける余地はいくでもあったと思います。
でも、「治療はしない」選択を選んだ事は尊重される事だと思います。
ちなみにその方は、若くはないですが諦める年齢でも無ければ、通院していたけど体外受精もした事なく、漢方とか鍼灸とかヨガとかもされた事がないようでしたので諦める理由がわかりにくい状態でした。
もしかしたら疲れたから誰かに
「もう諦めな」
と言われたかったのかもしれない・・・とまで最後は思いました。
でも、自分の人生を人任せにするのは違うんじゃないかなぁって思うのです。
自分の人生の選択は自分でしないと、ずっとずっと根に残るんじゃないかなって。
そして、人の人生にも介在しない事が、シンプルに生きれる事なのかと思うんです。
不妊体験は、大きな喪失体験です。
忘れたくても忘れられなかったりします。
だからこそ、自分で決める事が大切です。
妊活を続ける?続けない?に関する情報でしたらお伝えできます。
でも判断するのはご夫婦になります。
そして
「妊活しても良いんでしょうか?」
の質問にはスパっとお答えできます。
「私の承認は要りませんよ。やりたきゃやってください。やるなら応援しますよ!」
安心してください!実はやっていいんですよ(笑)
ご主人が反対しているならいざ知らず、応援してくれている場合なら何も問題ないです。
誰がどのような意見で「妊活なんて許さん!」と言ってるんでしょうか?という事を尋ねたらその方は笑っていました。
『嫌われる勇気』という本の中で出てきた言葉があります。
「おまえの顔を気にしているのはおまえだけだよ」
まさに確信をついています。
誰も人が妊活している事など気にも留めてないんです。
なので妊活したいなら大いにしてください。
したくないなら、やめちゃっても大丈夫ですよ。
世間は無責任ですから、自分自身の気持ちを大事にしてください。