前々回、前回に引き続き、舌診(ぜっしん)です。
舌診とは舌を「べー」と出してもらって、身体の状態を客観的に診る方法です。
ご本人の訴えは主観です。
「しんどい」「気分がふさぎ込みがち」
などハッキリと言える方、相談早々にこちらが聞き取れないぐらいに矢継ぎ早に症状を言われる方は情報があります。
しかし、中には
「私は全くもって健康です。何の不調も気になる事もありません」
と言われる方もいます。
その際にどこから情報を得るかというと基本は「舌」です。
舌は正直です。
舌の色って人それぞれって知っていましたか?
舌の苔の色ではなく全体の色です。
薄いピンク色が健康な状態とされています。
それより淡い色が「淡白舌」、血色が少ない白っぽい舌です。
冷えていたり、気血が足りてない状態(疲れている、パワー不足や貧血)だったり、身体に余計な水がたまってる状態だったりします。
紅舌(こうぜつ)というのは薄いピンク色より赤い舌です。
これは身体に熱を持っている状態で、赤みが強ければ強いほど熱が強いです。
もしくは赤い舌で苔がほとんど無いような方は「ウソの熱」なのかもしれません。
潤い不足か発生している熱であって本当の熱ではありません。
潤いを足し熱を取るような漢方をのんだりするのがオススメ。
紅舌よりももっと赤い状態のもあります。
紅絳舌(こうこうぜつ)と言われ、熱証の重症、煮詰まっている状態や潤い不足が酷くなっているなどが考えられます。
赤紫っぽい色になっている状態は血や気の流れが悪い状態とみます。
舌は漢方を服用していたりするとまた変化していきます。
なかなか面白いですよ。